Fabスペース

2018年4月、図書館内に新しくオープンした「Fab(ファブ)スペース」。
3Dプリンターやプログラミングなど、デジタルテクノロジーを駆使したものづくりを通して、生徒たちの「自ら学ぶ力」を育む場として注目されています。
Fabスペースでは、外部講師によるプログラミング講座やワークショップが定期開催され、生徒たちが自由な発想でものづくりに取り組める環境が整っています。
「情報収集の場」である図書館に「情報活用」を促すFabスペースを設置したことで、より深い学びのサイクルが生まれているのです。
図書館はいま、本校の理念である『THINK,MAKE,SHARE』を実践する新たな拠点として、大きな進化を遂げています。

Fabスペースとは?

「一般的な意味でのFabスペースは、デジタル工作機械を使ったものづくりスペースと理解されています。しかし、本校のFabスペースは、単にデジタルものづくりを行う場所ではありません。収集した情報や学んだ知識を、目で見て触れられる形にアウトプットすること。そうやって試行錯誤を繰り返しながら、学びを頭の中だけでなく深いレベルで身体化していくことが重要なのです。
図書館は総合的な学びをサポートする場所です。そこにFabスペースを取り入れる意義は、このような“学びのエコシステム”の構築にあるのです」
(Fabスペース設立を発案した司書教諭・有山裕美子先生)

Fabスペースの特色

学びのプロセス全体をサポートする空間

デジタル機器を配置するだけでなく、プレゼンテーション等に活用できる大型モニターや可動式ボードも完備。生徒同士が共に学び合い、豊かな発想を生み出す場づくりにも配慮しています。 

映像制作による「学びのアウトプット」

本校ではFabスペースを活用した映像制作にも取り組んでいます。制作した作品はさまざまな国内外のコンテストに応募し、ファイナリストに選出されたり、表彰されたりしています。

STEAM関連のニュース

2020年11月 第1回 工学院大学新宿アトリウムデジタルアートコンペティション 「審査員特別賞」受賞
▸ 新宿アトリウムデジタルアートコンペ最終公開審査 開催レポート
▸ 「アートコンペティション」 高2の星野圭祐君の作品「コーガくんの時計工場」が審査員特別賞
2020年3月 「ベネッセSTEAMフェスタ2020」で「ものづくり賞」「SchoolMakerFaire賞」をダブル受賞
▸ 高1清水君「ベネッセSTEAMフェスタ2020」でW受賞
2020年3月 SDGsをテーマとした映像コンテスト「第2回SDGsクリエイティブアワード」において、GOLD AWARDを受賞
▸ 工学院大学附属高校の生徒が「SDGsクリエイティブアワード」でGOLD AWARD受賞!!
2020年2月 Tsukuba Mini Maker Faireに参加
▸ Tsukuba Mini Maker Faire 1日目
2019年11月 アメリカで行われた「Peace In the Street Global Film Festival(PSGFF2019)」で高1のグループが作成した映像作品「Where Does Peace Come From?」が3位入賞。国連本部で行われた表彰式に参加
▸ 附属高校1年生、国連本部でのPSGFF2019授賞式に出席
2019年11月 日本政策金融公庫主催「高校生ビジネスプラン・グランプリin TOKYO」において、エントリー総数3808組のうち全国でトップ100に入った東京の学校の生徒11組が出場した中、堂々3位の得票を集めました。
▸ 「ビジネスプラン・グランプリ東京大会」堂々3位 1年サイエンスコース磯本君!
2019年9月 「国際平和映像祭2019(United For Peace Film Festival)」で高1のグループが作成した「Where Does Peace Come From?」がファイナリストに選出
▸ 附属高校の生徒が国際平和映像祭(UFPFF)2019でファイナリストとして登壇
2019年9月 【Minecraft × e-Sports】イベントをマイクロソフトで開催
▸ 【Minecraft × e-Sports】イベントをマイクロソフトで開催
2019年8月 東京ビッグサイトで開催されたSchool Maker Faireに作品を出展催
▸ 高校1年生3人が、Maker Faireに出展!
2018年12月 3Dプリンターを使った創造的なものづくりを競うコンテスト「FAB 3D CONTEST 2018」(主催:慶應義塾大学SFC研究所ファブ地球社会コンソーシアム)のカテゴリー3にて、優秀賞(第1位相当)と特別賞(第2位相当)を受賞
▸ 工学院大学附属中学生、ものづくりを競うコンテストの「FAB 3D CONTEST 2018」で優秀賞などを受賞
2018年11月 アメリカで行われた「Peace In the Street Global Film Festival(PSGFF2018)」で中3のグループが作成した映像作品「PEACE」が4位入賞。国連本部で行われた表彰式に参加。
▸ 工学院大学附属中学生、平和をテーマに制作した映像「PEACE」がアメリカPSGFFで4位に入賞、国連本部で表彰
2018年10月 「20th DigiCon6 ASIA Asia’s Supreme Short Movie Contest JAPAN Awards」で中3グループが作成した映像作品「What is Welfare?」がYouth New Hope賞を受賞
▸ 工学院大学附属中学生、福祉をテーマに制作した映像がTBS主催「DigiCon6 JAPAN Awards」でJAPAN Youth New Hope賞を受賞
2018年9月 「国際平和映像祭2018(United For Peace Film Festival)」で中3のグループが作成した映像作品「What is Welfare?」がファイナリストに選出
▸ 国際平和映像祭2018 中学3年生ファイナリスト
2018年2月 アメリカ合衆国ロードアイランド州プロビデンスで行われた「Providence Children’s Film Festival」で中2のグループが作成した映像作品「PEACE」が入賞
▸ 工学院大学附属中学校の生徒が制作したビデオ作品がアメリカの映像祭でファイナリストに選出
2017年11月 慶應SFCファブ地球今ソーシアムが主催する「FAB3DCONTEST2017」において、特別賞を受賞
▸ 「FAB3DCONTEST2017」特別賞受賞!
2017年9月 「国際平和映像祭2017(United For Peace Film Festival)」で中2のグループが作成した映像作品「PEACE」がファイナリストに選出
▸ 国際平和映像祭

3Dプリンター導入で、アイデアを形に

スペース内には、小型で扱いやすい3Dプリンター『ダヴィンチJr.』を4台設置。また、館内で利用できるコンピュータのほか、貸出用のノート型パソコンやiPadも多数備えています。

ものづくりを軸とした多様な学び

アクティブラーニングを軸とした「21世紀型教育」を実践する本校では、ものづくりによる多様な学びを重視。ロボット組み立てキットや電子部品を使った作品制作にも取り組んでいます。

外部と連携したプログラミング教育

専門知識を持つ外部講師によるプログラミング講座も定期開催。数学や物理の授業で学んだことを、プログラミングによって実践することで、より深い学びにつなげる機会を提供しています。

電子書籍を読む、つくる

新たに導入されたRakuten OverDrive電子図書館サービスにより、洋書を含む多様な書籍へのアクセスが可能になりました。また、ICT教育の一環として電子書籍コンテンツを制作する取り組みも始まっています。

Maker Faire Tokyo

●開催日:2019年8月3日(土)・4日(日)
●開催場所:東京国際展示場ビックサイト

高校1年生の3人が、School Maker Faireに作品を出展しました。
Maker Faireとは、オープンな学びを提供しているイベントで、世界各地で開催されています。その中で開催されたSchool Maker Faireは今回が初めての開催で、8校が参加しました。会場内に設置されたブースには、大勢の方が訪れてくださり、そのお一人お一人に丁寧に説明しました。
自作のパンフレットやポスターも用意して、ブースを訪れた方に配布し、普段の活動や学校のことを紹介しました。

会場内では参加校によるプレゼンも行われ、清水大輔君が代表でプレゼンを行い、スポンサー企業のソニー・インタラクティブエンタテインメント様から、「創意工夫賞」をいただきました。
ブースを訪れた人からはそれぞれにコメントをいただいていましたが、2日目が終わる頃には、いただいたコメントは模造紙2枚いっぱいになりました!

e-Sports × Minecraft

●開催日:2019年9月14日(土)
●開催場所:日本マイクロソフト品川本社

9月14日(土)に日本マイクロソフト株式会社品川本社の会場をお借りして「e-Sports×Minecraft」イベントを行いました。イベントは小学生・中学生を対象にしたものでしたが、大人の方も思った以上にゲームを楽しんでいたのが印象的でした。
この日のために「トライアスロン」「エリトラレース」「建築攻防戦」「Minecraft.IO」「OHOL」「Minecraft」のMakeCodeやコマンドを使った6つのゲームが企画されました。高度なゲームを完成することだけを求めるわけではなく、イベントとして使い参加者が満足するゲームを作るにはどうすればよいかみんなで話し合いました。
参加者からは「クリアできず悔しいからワールドがほしい」との要望もあり、なかには、「お兄さん達がつくったように自分でもゲーム作る!」とワールドを持ち帰り、さっそく「作ったよ!」とのメッセージも届きました。企業と一緒に取り組み、自分達が好きなものを形を変えて表現して多くの人を喜ばせる。こんな体験やイベントができたのは、自ら情報を得てチャンスを捕まえ継続してきた彼らの実力だと思います。

マインクラフトの活動は1年前にスタート。はじめは「学校建築プロジェクト」として、チームでそれぞれ学校を作り、その中に学校にあったらいいなと思うものをオプションで加えて作るというものでした。2018年12月には、マインクラフト公認のマインクラフター「タツナミシュウイチ」さんやMinecraftで教育を研究されている先生たちをお呼びして、完成作品の発表会とワークショップを行いました。また学校説明会でも受験生を対象としたマインクラフトのイベントを行ってきました。
その後、メンバーから「Minecraftでe-Sportsを作ったらどうかな!」との発案があり、新たに発足したのが「e-Sports × Minecraft」プロジェクトです。

ちーむべりぃぐっと!

~あなたとわたし つなげるぐっと!~
東北応援、防災喚起 などの活動を行なっています

ちーむべりぃぐっと!は本校生徒が自ら声を上げて結成したボランティアチームです。災害時に役立つ工作を紹介する動画や東北での取材をもとにしたドキュメンタリー動画を制作してYouTubeで配信したり、小学校を訪問したりして防災に関する啓蒙活動を行うほか、東日本大震災で被害をあわれた方々への復興応援活動などを展開しています。
2017年に当時中学2年生だった生徒たちは、気仙沼の元消防士佐藤誠悦さんからお話を伺い、震災や防災についての関心を深めました。その後11月に「プロジェクトツアー」として女川、雄勝、石巻、松島を回り、東北への思いがさらに強くなっていきます。東北で多くの方々に触れて、東北のために自分たちにできることを何かしたいと思うようになり、ちーむべりぃぐっと!が結成されました。
すでに活動開始から2年が経ち、中学生だった生徒たちは高校生になっています。現在は新たな仲間も増え、メンバー6人で精力的に活動しています。他校と交流したり、メディアの方に取材していただいたりと、活動の幅も広がっています。

防災教室

子供たちに防災の大切さや楽しさを知っても らうことで、家族ぐるみ、地域ぐるみでの防災が可能になると考え、小学生を対象にした防災啓発活動を積極的に行っています。小学校を訪問して防災教室を開いたり、地域の防災イベントに参加したり、YouTubeで防災動画を配信するなどしたりしています。

東北復興応援

2017年に宮城県を訪れてから、「東北を伝える活動」を行っています。宮城県を中心に 取材に行き 、東北の魅力や、私たちの防災に活かすことができる教訓や知恵をドキュメンタリーにしてYouTubeで公開し ています。他にも東京農大の大学生が企画するボランティアツアーに参加したり、都内で行われる被災地の物産展などにお手伝いに行ったりしています。

映像制作

活動を始める以前より授業などで映像制作を行っていたこともあり、東北や防災を多くの人に知ってもらうための「ツール」としてYouTubeを利用しています 。東北の魅力を伝える映像、被災者の方たちの声をもとに未災地に必要な防災を考える映像、楽しく気軽にできる防災を紹介する映像などを自分たち で、取材、撮影 、編集 、公開まで行っています。

べりぃぐっと!チャンネル

ちーむべりぃぐっと!が主催するYouTube専用番組です。隔週日曜日に夜8時30分から、防災やお天気関連の番組を中心に、YouTubeLiveで生放送をしていきます。メンバー全員が一丸となって制作していますので、ぜひご覧ください!