中学コース概要

夢が広がる、可能性を引き出す 工学院のさらなる深化

2つのクラス(中学)・3つのコース (高校)

中学:先進クラス・インターナショナルクラス
高校:先進文理コース・文理コース・インターナショナルコース

カリキュラムデザイン

6年間の学びの流れ

中学入学時は、文理を問わず幅広い科目をバランスよく学ぶ「先進クラス」と、帰国生や国内インターナショナルスクール出身の生徒が多く在籍し、英語で学び、思考する力を培う「インターナショナルクラス」に分かれます。
高校進学時には3コースに分かれ、高校2年次からは理系・文系に分かれた全7クラスで学びます。
 

標準授業時間数を上回る学びの保障

文部科学省が定める中学校の標準授業時間数を上回るカリキュラムを1年生から3年生まで実施しています。
特に「数学」と「英語」は、いずれの学年でも標準に比べておよそ1.5倍の授業時間を確保。
たとえば数学は、1年生・2年生・3年生すべてで週6時間(標準は4時間または3時間)を設定しており、中学3年生の段階で高校課程の「数学I」「数学A」を修了する内容まで学習します。
英語は3年間で週6〜7時間(標準はすべて週4時間)を実施し、4技能をバランスよく伸ばす指導を行っています。
また、本校では土曜日にも4時間の授業を行い、1週間を通して計画的かつ密度の高い学習が可能な時間割を組んでいます。

アクティブラーニングの実践

自ら課題を見つけて考え、他者と協働しながら解決に向かう力を育てるため、アクティブラーニングを積極的に取り入れています。
グループワークやディスカッションを中心とした課題解決型の授業を多く展開し、生徒は多角的な視点と柔軟な思考を身につけながら、実社会で求められる主体性と対話力を育んでいきます。

中学から高校への接続

高校では、中学からの内部進学生と高校からの外部入学生がともに学ぶクラス編成を一部に取り入れています。
中学3年間を共に過ごした仲間がいることは、生徒にとって大きな安心感につながります。
同時に、新たな友人との出会いが刺激となり、多様な価値観や学びの姿勢に触れることで、互いに成長を促す環境が生まれます。
こうした出会いと再構築を通じて、生徒一人ひとりがより豊かで実りある高校生活を築いていきます。

高校における文理選択と進路対応

高校では、2年次より文系クラス・理系クラスに分かれ、それぞれの進路に応じて重点的に学ぶ教科を深めるカリキュラムを編成します。
また、先進文理コースには選抜制の「スーパーサイエンスクラス」を設置。
難関大学の理工系・医療系分野を志望する生徒を対象に、高度な探究活動や大学レベルに近い学びに取り組むことで、専門性と学力を高めていきます。

FEATURES

特徴1 中学先進クラスは数学の先取りを行い、中3次に高校の数学I・数学Aを履修します。
特徴2 中学インターナショナルクラスは英語で少人数・習熟度別授業を実施します。また、数学と理科で英語イマージョン授業を行います。
特徴3 高校各コースとも1年次は文理共通のカリキュラムで幅広い教養を身につけます。
特徴4 高校2年次より文系・理系に分かれ、受験に必要な教科に重点を置いたカリキュラムを編成します。
特徴5 高校先進文理コースでは2年次より「スーパーサイエンスクラス」を設置。
工学院大学の附属校としての利点を生かしたさまざまなサイエンス特別プログラムを実施し、難関大学の医歯薬看獣医理工を目指す理系スペシャリストを育成します。
特徴6 高校インターナショナルコースでは、一部の科目で日本語の授業か英語イマージョンの授業かを選択可能とし、海外大学・国内大学それぞれの受験に対応した授業を行います。

放課後学習サポート

放課後の時間を活用した多様な学習サポートを提供し、生徒一人ひとりの可能性を広げる環境を整えています。放課後の講座では、苦手分野の克服や得意科目の強化を図ることが可能です。
また、教室長のいる自習室やオンライン学習システムを導入するなど自立学習支援も充実しており、コミュニケーションを図りながら生徒が自分のペースで学べる仕組みを整備しています。

探究活動

自ら進んで学び、問題解決に必要な思考力・判断力・表現力を養います。中学1年では地域、中学2年では日本、そして中学3年では世界へと視野を広げながら、探究活動を通じて深まる学びを経験します。このプロセスを通じて磨かれた探究心を自己の未来にも向け、理想の進路を切り拓きます。

IBL(Inquiry-Based Learning)

2024年度、中学校で探究学習の礎となる新たな授業「IBL(Inquiry-Based Learning)」がスタート。この授業では、生徒自身が疑問を持ち、主体的に答えを探すことで、論理的思考やコミュニケーション力、そして多様な視点を育んでいます。従来の「調べ学習」とは一線を画すアプローチで、生徒たちは自分の興味関心を軸に新たな世界へと飛び込んでいます。

体験的な探究学習

学校行事や学級・学年活動といった多彩な体験を通じて、探究学習に取り組んでいます。IBL(Inquiry-Based Learning)で培った問いを立てる力を土台に、生徒たちは興味や関心を深めながら課題を設定します。自らの視点で情報を集め、客観的に分析することで、より深い理解と新たな視点を得ます。探究の成果は、プレゼンテーションやレポート、ポスターセッションなど、さまざまな形式で発表されます。また、こうした活動を通じて得られる対話や協働の機会が、生徒一人ひとりの表現力や思考力をさらに高めています。

中学1年生 探究プロジェクト

中学1年生では、地域へのまなざしを育てる探究プログラム「八王子プロジェクト」を実施しています。
生徒は自らの興味関心に基づいてテーマを設定し、市内の企業や大学、公共施設などを訪問。現地での取材やインタビューを通して、地域の魅力や課題を多面的に捉えます。
学んだことはチームで動画としてまとめ、編集・構成にも自分たちで取り組みながら、「八王子の魅力」を発信。自ら学び、考え、表現する力を育みます。

中学2年生 プロジェクトツアー

中学2年生では、1年次の「八王子プロジェクト」で培った探究の姿勢をさらに深め、フィールドを全国へと広げていきます。
2024年度は「良い街づくりとは何か」をテーマに、淡路島を舞台としたプロジェクトを実施しました。
1年次から継続して取り組んできた「食」に関するテーマを軸に、現地での農業体験を通して地域の暮らしや産業への理解を深めました。
住み慣れた地域を離れ、異なる文化や風土の中で新たな視点を得ることで、情報を見極め、仲間と考えを交わし合いながら未来につながる問いを探ります。
意欲的かつ主体的な学びが求められるフェーズで、その探究への姿勢は中学3年生での海外異文化体験研修へと繋げていきます。

中学3年生 グローバルスタディ

「グローバルスタディ」は、中学3年生対象に行われる授業です。異文化理解や国際課題への関心を深め、持続可能な社会の実現に向けて自分にできることを考える中で、生徒一人ひとりが「世界と自分のつながり」を実感します。思考を深め、対話を重ね、自らの言葉で社会に働きかける力を身につけること。それが、工学院のグローバルスタディが目指す「行動する学び」です。

中学3年生 海外異文化体験研修

 中学3年生では、1・2年次の国内での探究とフィールドワークを経て、いよいよ舞台は海外へ。異なる文化や価値観に直接触れる「海外異文化体験研修」に臨みます。
言語や生活習慣の違いを超えて現地の人々と交流することで、自分とは異なる世界を尊重し、多様な視点から物事をとらえる力を養います。
探究を土台とした本校ならではの異文化体験は、世界を知り、これからの社会を自分ごととして考えるきっかけとなります。