K-STEAM

MakeRoom & Fabスペース

『Think! Make! Share!』をモットーに、自由な発想と仲間との協働によるアイデア創出プロセスを重視しています。その実現の場が、MakeRoomとFabスペースです。最先端のハイスペックPCをはじめ、3Dプリンタ、3Dスキャナ、大型モニタ、可動ボードなど、充実したデジタルツールを完備。これらの環境で、豊かなアイデアをリアルタイムに具現化できます。さらに、定期的に開催されるプログラミング講座やワークショップにより、興味を持った生徒たちが自主的に参加し、スキルアップを果たすことで、次世代のクリエイター育成に繋がっています。
 

マインクラフト

校舎デザイン全景をマインクラフト上で忠実に再現するプロジェクトは代々受け継がれている工学院の学びのレガシーのひとつです。また、教育用マインクラフトは教育用マインクラフトは、ゲーミフィケーションやアクティブラーニングの先端事例として英語や社会(中学)の授業において多面的な学習効果を発揮しています。

3Dモデリング・プログラミング

MakeRoomやFabスペースは3Dモデリングとプログラミングという先端技術を融合した、革新的なデジタルラボです。ここでは、単なるツールの習得に留まらず、実践的なプロジェクトを通じてSTEAM教育の実践力が鍛えられます。放課後は、上位大学の学生チューターが実践的で最新の指導を行っています。

映像・音楽・デザイン制作

MakeRoomに設置されたiMacにはAdobe Creative Cloudがプリインストールされ、動画制作やポスター制作など多彩なクリエイティブ活動に活用されています。また、国内で数少ないアドビエデュケーションリーダー(AEL)の資格を持つ専任教員の指導のもと、映像クリエイティブをはじめとする幅広いデジタルメディアでの自己表現の機会が提供されています。AELは、生徒のクリエイティブなプロセスを的確にサポートし、問題解決能力や独創的な発想力の向上に寄与しています。

デジタルクリエイター育成部

デジタルクリエイター育成部は、MakeRoomやFabスペースという先進的な環境を最大限に活用し、革新的なクリエイティブ活動を展開しています。生徒たちは、「マインクラフト班」「プログラミング班」「3Dプリンタ班」「動画制作班」「楽曲制作班」の5つの専門班に分かれ、それぞれの分野で技術と創造性を磨いています。各班では、最新のデジタルツールやプラットフォームを駆使して、リアルな課題解決に挑むと同時に、独自のプロジェクトを企画・実行。大学生のチューターのサポートを受けながら、実践的な知識とスキルの習得に取り組むことで、次世代のデジタルクリエイターとしての基盤を築いています。こうした活動は個々の才能を引き出すだけでなく、学校全体のイノベーションカルチャーを牽引する原動力となってきました。

サイエンス部

サイエンスに幅広く取り組んで工学院のSTEAM教育を牽引

天文部と自然科学部が合併し誕生したサイエンス部は、K-STEAM(工学院のSTEAM教育)の旗手として、幅広い分野で先端的な学びを実践しています。天文台での天体観測に始まり、生物学、農学、物理学、化学、さらには数学や科学写真を駆使し多角的なアプローチでサイエンスの魅力を探求しています。地元八王子の豊かな自然を舞台に、また校地の一角を開墾し実際に農作物の栽培に挑戦するなど多様なフィールドワークの機会があり、理論と実践を融合した体験型学習が生徒主導で行われています。これらの取り組みは、生徒たちが実社会で必要とされる批判的思考力や問題解決能力を養い、未来のイノベーション創出に寄与する重要なステップとなっています。

中高大院連携

工学院大学との連携

大学附属校ならではの強みを最大限に活かし、工学院大学八王子キャンパスに隣接した立地を背景に、大学とのシームレスな連携を実現しています。大学の施設利用をはじめ、著名な教授陣による特別講座や研究室訪問、さらには部活動のサポートなど、多角的な協働体制を築くことで、最先端の研究成果や技術、そして実社会で求められるスキルを早期から充実して学べる環境が整っています。

研究者による特別講座

広大な大学キャンパス内に併設された最先端の研究施設を存分に活用し、大学教授による特別講座を展開しています。これらの講座は、中高大院連携を一層強化する本校ならではの取り組みであり、専門性の高い環境で最新の科学技術や研究成果に触れる貴重な機会となります。生徒たちは研究者から直接学ぶことで、学問的探究心を刺激され、未来のイノベーションリーダーとしての視野と知識を深めることができます。

自動車部

エコカー(動力はガソリン)の開発製作に取り組んでいた本校自動車部(中高)は、工学院大学のソーラーカーチームの世界的な活躍に刺激を受け、現在は大学のソーラーチームを指揮する濱根洋人教授や大学生、大学院生による定期的な指導のもと自動車製作技術の幅を広げています。また、乾電池を使用した電気自動車の開発製作にも注力し、実践的な技術力と問題解決力を磨きながら、革新的な自動車技術の習得に邁進し、各カテゴリの全国規模で行われるレースでの勝利を目指します。

大学施設の共用

中高生が大学の先進的な施設を直接活用できる環境は、本校ならではの大きな強みです。中高の目の前に位置する最先端の「2号館」は、広々とした自習スペースとして整備され、静謐な環境での集中学習を支援します。また、運動部は大学が誇る人工芝の野球場、サッカーコート、最新鋭の体育館といった充実したスポーツ施設を利用し、附属中高生は恵まれた環境の中で高いパフォーマンスを追求しています。これらの大学施設の共用は、学業と部活動の両面で生徒たちのポテンシャルを最大限に引き出す、まさに中高大院連携の真髄を体現する取り組みです。

未来のキャリアを拓く 多様な大学連携教育

グローバル・リベラルアーツと数理情報工学を融合した、工学院ならではの先進的教育『K-STEAM』を推進するため、本校は既に強力なパートナーシップを構築しています。現時点で以下の7大学との協定を締結し、これを足がかりに、今後も多様な大学との連携をさらに強化することで、相互シナジーの最大化を目指します。

■ 協定大学
  • 電気通信大学
  • 東京薬科大学
  • 麻布大学
  • 東京経済大学
  • 多摩美術大学
  • 杏林大学
  • 法政大学

パートナー大学の特色を生かした特別講座

各パートナー大学の特色を最大限に活かした講座が展開され、国内外の最先端の研究現場や専門知見に触れる貴重な機会があります。大学の著名な研究者による実践的な講義を受けることで、学問的探究心が刺激され、将来のキャリアパスを具体的にイメージできるよう支援しています。こうした連携は、生徒の幅広い進路希望に応じたキャリア教育を推進する上で、革新的なモデルケースとして今後も拡充していく計画です。

デジタル革新を実現する授業

先端ICTツールで未来を創造するリテラシーを養う

課題解決型アクティブラーニングを実現するため、ICTを積極的に活用した学習環境を整備しています。教室内には電子ボードとWi-Fiを完備しており、高校ではBYOD(Bring Your Own Device)、中学ではBYAD(Bring Your Assigned Device)の考え方を取り入れ、生徒は各自のデバイスを授業に活用することで、最新の情報リテラシーを自然に養うことができます。さらに、教室で行われる双方向型の授業は、在宅学習が必要な状況下においてもオンライン環境を活用して時間割に沿って滞りなく実施、高い教育品質を維持しています。

Microsoft 365

Microsoft 365を中高生から日常的に活用することで、実践的な情報リテラシーやコラボレーションスキルが自然と養われ、将来の学業やキャリアに直結する力が育まれます。WordやPowerPointはもちろん、Formsでアンケートを実施してフィードバックを得たり、OneDriveやClassNotebookを活用してアイデアや資料の共有をスムーズに行ったりすることで、チームワークや問題解決能力が向上します。また、Excelでのデータ分析やグラフ作成、Teamsを利用したオンライン会議やグループディスカッション、Swayによるインタラクティブなプレゼンテーション作成など、さまざまなツールを駆使する経験は、現代のデジタル社会で必須とされるスキルの基盤を構築します。これにより、生徒たちは将来的な学びやビジネスの現場において、即戦力として活躍できる能力を身につけることが期待されています。
Microsoft Showcase School
Microsoft Showcase School制度は、学校がICTを活用した革新的な授業実践を行っていることを国際的に認定し、支援するプログラムです。この制度に認定されると、Microsoft社から最新の技術支援や専門的な研修、さらにはグローバルなネットワークへのアクセスが提供され、先進的な教育環境の構築が一層促進されます。本校はMicrosoft 365を活用した授業実践が評価され、国内では数少ないMicrosoft Showcase Schoolとして認定されたことで、ICTを駆使した教育手法のさらなる発展を目指す強固な基盤を手に入れている、ということになります。

Google Classroom

Google Classroomは、教員と生徒を直接つなぐ、学校教育に特化したSNSプラットフォームです。学校では、生徒にGoogleのアカウントが付与され、これを利用して安心・安全な環境下で学習活動を展開します。教員は連絡事項、教材、課題をシームレスに配信でき、生徒はオンライン上で課題の提出や質問、フィードバックのやり取りを効率的に行うことが可能です。すべてのコミュニケーションは教員が管理するため、安全性が確保され、デジタル時代にふさわしい協働学習が実現しています。

探究論文

主体的な探究活動で問題解決力を育む

探究論文は、生徒一人ひとりが自ら課題を設定し、担当教諭の専門的な指導のもと、主体的な調査・研究活動に取り組むプロセスです。1年2学期から始まる1年間のプログラムでは、初期の探究活動からデータ収集、分析を経て、最終的には独自の論文として成果をまとめます。完成した論文は発表会で披露され、学内外のフィードバックを受けることで、さらなる洞察と自己成長を促します。これにより、生徒は批判的思考力や問題解決能力を養い、未来のリーダーとしての基盤を確立していきます。