中学
2025/06/23
「問い」から始まる学びの旅 中学1年生探究の記録2025
■ 身近な八王子から、世界へつながる探究の一歩 「探究教室2025」
本校では、中学から高校まで6年間を通じて、探究のフィールドを段階的に広げていく長期的な学びの仕組みを整えています。
そのスタート地点となるのは中学1年生による「探究教室」です。
6月18日、舞台となったのは、生徒たちが日々通学する街・八王子。
中学1年生は、地域の自然、産業、文化、防災といったテーマからひとつを選び、現地での見学や聞き取りを通じて、自分だけの「問い」を見つける活動に挑戦しました。
完成した映像作品は、秋の「夢工祭(文化祭)」での展示発表や、12月に実施予定の校内映像祭、外部の中学生向けの探究コンテストなどでの発表も視野に入れており、生徒たちの学びが他者に届き、共有される機会にもなります。

本校では、身近な地域での探究を出発点に、学年が進むごとに学びのスケールを広げていく探究学習を展開しています。
中学1年生では地域社会を対象とした探究に取り組み、2・3年生では国内各地でのフィールドワークや海外での異文化体験、高校では社会課題に向き合う国内外プロジェクトや、生徒一人ひとりの興味・関心を深める探究論文へと学びがつながっていきます。
こうした段階的なプログラムの中で、中学・高校を通してスケールの拡大と内容のブラッシュアップを図りながら、「自らの問いを社会に向けて形にする力」を育てていく設計となっています。
以下のブログリンクから工学院の探究学習のスタートの様子をご覧ください。
■各グループの探究テーマと訪問先
【地域文化グループ(約50-60名、5-6名の班行動)】
訪問場所:桑都日本遺産センター 八王子博物館「はちはく」・桑都テラス
課題:八王子の歴史や文化を学び、地域の魅力を再発見
1)中高生が生活しやすい八王子にするためには?という視点で調査を行う。
2)海外の方にもっと訪れてもらいたい八王子にするためには?という視点で調査を行う。
▶53名の生徒が班ごとに市街地を巡り、問いを持って地域を見つめ直しました。
「はちはく」では、絹織物や車人形の歴史に触れ、「桑都」と呼ばれる背景を学び、「桑都テラス」では街づくりや文化の話を聞き、地域とのつながりを実感する一日となりました。
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【防災学習グループ(約15名、4-5名の班行動】
訪問場所:工学院大学、工学院大学附属中学校高等学校
課題:地域と学校の防災の取り組みを学び、自分たちにできる備えを考える
1)「防災」に特化して在校生に学校の「防災」について考える視点で調査を行う。
2)「防災」としての大学高校中学の役割とは?という視点で調査を行う。
▶大学や中高で、防災に関する講義や備蓄品・免震構造の見学を通して、命を守る備えを学びました。
天候による行程変更も“防災”と捉え、生徒たちは実践的な気づきを得ました。 大学の備蓄体制や免震構造の見学、中高での防災講義、身近なリスクの再認識など、多角的に防災を学んだ一日となりました。
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【自然探究グループ(約40名、5-6名の班行動】
訪問場所:高尾山、高尾559ミュージアム
課題:高尾山の価値を見直し、よりよい関わり方を考える
1)高尾山にもっと訪れたくなるようにするには?という視点で調査。
2)今高尾山の周囲に必要なものは?という視点で調査。
▶41名の生徒が高尾山を訪れ、自然や観光、文化に触れる探究活動を行いました。
訪れた「TAKAO599 MUSEUM」では、生態系や展示を体験的に学び、ヒバカリなどの生き物にも注目。その後は班別行動で、薬王院まで登ったり、駅周辺を調査したりと多様な活動が展開されました。
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