高校
2024/06/06
オーストラリア3カ月留学体験「それぞれの3カ月留学」
2024年、留学という大きな挑戦に立ち向かったYさん、Fさん、そしてOさん。
3名それぞれの経験は、個々に異なる背景と目標を持ちながらも、深い学びと成長をもたらしました。
今回の3カ月留学は9名(留学先3校)が参加しています。各校を代表して3名にお話を伺いました。
[留学期間]2024年1月~4月
[留学先]
高校2年生Yさん:オーストラリア(ブリスベン)John Paul International
高校2年生Fさん:オーストラリア(アデレード)、Gleeson
高校2年生Oさん:オーストラリア(ブリスベン)、St. Paul's
(留学時は高校1年生)
Yさん
Yさんは、海外大学進学も視野に英語力を高め、異文化を直接体験するために留学を決意しました。自分自身の成長を求めて、挑戦することを決意しました。「ホストファザーとマザーは息子のように接してくれました。ホストマザーが毎朝7時半に学校まで送ってくれて。家には香港人のルームメイトやホストシスターのボーイフレンドもいて様々な場所に連れ出してくれました。授業後はホストブラザーとジムに行くことが日課で、現地の友人とも多くの時間を過ごしました。彼らのおかげで英語力が伸びたと思います。英語は、特に発音が良くなり、ルームメイトや先生から褒められることが多くなりました。」
英語力は「ニュースを聞いたり、ホストファミリーとの会話を通じて向上するように努めた。」とYさんは言います。学校の授業はオープンで生徒ひとりひとりが発言しやすい流れで行われたそう。「言い換えや単語を探しても表現が難しいときも悩まずはっきりとわからないことを伝えることができるようになりました。現地の方のしぐさやイントネーションを大げさなくらい真似していたら自然と英語が口から出てきたんです。」と、努力と成長を振り返ります。
Fさん
一方、Fさんは国際的な場で活躍したいという思いから留学を決めました。「異なる言語や文化を持つ人々と交流することで視野を広げることで自己を発掘し、将来の可能性が広げられると考えました。」「留学先のGleesonは完全な現地校で、そもそも英検準1級レベルの英語力が必要だと事前に聞いていて、僕は留学前は英検2級しか持たないために不安だったんです。でも、石坂先生に強く勧めていただきチャンスを感じて思い切って留学を決めました。」
「学校へはバスで登校です。朝8時40分から授業が始まり、45分の授業が続く中で、家から持ってきたフルーツやサンドイッチの昼食をとり、みんなでサッカーやバスケットボールを。放課後は図書館で友人と勉強しました。日々の課題はレポートや物語を書いたり、プログラミングでゲームを作ったり。数学に関しては内容が中学生程度のものだったので特に勉強はしませんでした。生物も単語を英語で覚えて授業を受けていれば問題ないレベルです。夕方にはホストファミリーと一緒に食事をし、週末には観光地を訪れるなど、異文化交流を深める機会に恵まれました。」
Fさんの日々の英語力の向上には、工夫と前向きな努力がありました。「毎日の反省と改善を続けることで、スムーズに英語を話せるようになりました。スマートフォンの言語を英語に設定し、日々の反省をスマートフォンに英語で残して明日の課題としたり、映画や音楽も英語のものを選ぶことで、自然と英語に慣れることができました。」
また、現地の友人に「オーストラリアアクセントの英語を教えて?」と尋ねると、とても喜んで教えてくれたと言います。「言語そのものより、相手の文化や言語に興味を持つということが大切」だと感じたとのこと。生活に馴染ませながら学びを重ねることで自然と英語力が身に着いていった様子が伺えます。
Oさん
Oさんは、将来、国際関係の仕事に就きたいという夢を持ち留学を決意しました。「英語の習得と異文化理解を深めるために留学を選びました。」「朝はシリアルを食べて、ホストファミリーの車で学校へ通いました。授業の合間には友達と過ごし、放課後はクラブ活動に参加しました。夕食後はホストファミリーと一緒に映画を楽しみ、庭の草刈りを手伝うなど家庭内での役割を果たすことで家族の一員として迎えられました。」英語力については「オーストラリア英語のアクセントに最初は苦労しましたが、積極的に現地の人と会話することで克服した」と振り返ります。
ホストファミリーと共に
ホストファミリーとの関係も、3人にとって重要な要素でした。「ホストファミリーはサモア人で、異なる文化や食習慣に触れることができました。ファミリーは一日六食で生活しているんです。さすがに僕は三食にしてもらいました。家族との交流を通じて、自分の意見をしっかりと伝えることの大切さを学びました。」とFさん。
Oさんはホストファミリーと過ごしたすべての時間が印象に残っているとか。「トライアスロンのアスリートで大学生の双子のブラザーやシスターもいて一家は賑やかでした。特に、夕食後に家族で映画を見ながら過ごす時間がとても楽しかったんです。」
Yさんは留学中に最も印象に残った出来事として、ホストファミリーと一緒に最後の週末に1泊2日のキャンプをしたことを挙げています。「ホストファミリーは以前にも工学院の先輩を受け入れています。短期留学生との楽しみ方を良く知っていて、最後まで僕のために楽しい思い出を全力で作ってくれました。」 と感謝の気持ちを語りました。
英語をコミュニケーションツールにホストファミリーとの時間が彼らの心の成長をも育んだ様子を感じます。
留学を通じて
留学を通じて、インタビューに回答していただいた3名をはじめ今回3カ月留学に参加した9名は大きく成長していました。
Fさんは「一歩踏み出す勇気と挑戦する精神を身につけました」と言います。「実は最初の数日間は、誰も話かけてくれなくて居心地が悪かったんです。でも自分からグループの中に入り、気の合う人を探していく中で自分の意見をはっきり言うことができるようになりました。」「逃げたり臆したりせずポジティブな思考に努めたことがこの留学を成功させた一因だと思います。留学というこれまでの人生で最大の決断のひとつに僕は挑戦したと言えます。留学前は英検2級を持つだけでしたが、帰国してからIELTS英検準1級相応のスコアをとることができた。英語4技能の<話す><書く>がとても伸びた実感があります。」
「自分の意見をはっきり言うことができるようになり、積極的に話しかける姿勢が身につきました。オーストラリアでは買い物でお店の人と会話するのも楽しかった。」というYさん。
Oさんは「自分の社交性と適応力に自信を持ち、海外での生活に適応できることを実感しました。」と語りました。
これから留学を考えている皆様へ
これから留学を考えている皆さんに、3名から次のようにアドバイスがあります。
「自分の目標をしっかり持ち、それに向かって積極的に行動することが大切です。挑戦させてもらえる機会があればいつでもYes!で体験してみる心持ちが大事だと思います。良くないことに誘われたらはっきりとNOを。」(Yさん)
「最初は不安や戸惑いがあるかもしれませんが、一歩踏み出す勇気を持ってください。異文化に触れることで、多くの学びと成長が得られます。『やるかやらないか、迷ったらやる』これは、中野校長の言葉で僕も勇気づけられました。」(Fさん)
「めったにない機会なので後悔することなく、長いようで短い3ヶ月を思いっきり楽しんでほしいです。」(Oさん)
今回の3ヶ月留学について、担当の石坂雪江先生に伺いました
今回の3ヶ月留学について、担当の石坂雪江先生に伺いました。
「5月末、オーストラリア、アデレードからJohn Paul Internationalの国際担当の先生が本校を訪れました。JPIに留学していたYさん、Iさんと交流する機会がありました。二人はとても自然にJPIの思い出を語っていました。その自然な会話に大きな成長が感じられました。今年就職した卒業生は高1の時に留学したオーストラリアのホストファミリーと再会してきました。ホストファミリーが日本を訪れてくれるケースもありました。是非、皆さんもこの出会いを大切にしてほしいと思います。」
3ヶ月間の留学を通じて、異文化との交流や言語の壁を乗り越えた経験は、彼らの将来において貴重な財産となります。今回の3カ月留学は留学先3校に高校1年生9名が参加し、滞在先からのレポートをブログに投稿しています、どうぞご高覧ください。
この充実した経験に、多くの後輩たちが続くことを心から願っています。
記事:広報室