中学

2024/01/29

東京新聞「新聞切り抜き作品コンクール」で中学生3名が入賞

東京新聞主催「第20回新聞切り抜き作品コンクール」(1都6県5政令市の各教育委員会後援)で中学3年生の田中唯人さん、髙野勇清さん、下田陸翔さんの3名がタイトル「福島原発処理水放出問題」で努力賞を受賞しました。
同コンクールには首都圏の計25校から1,218点(1,845名)の応募があり、そのうち50作品が入賞しています。

<受賞インタビュー>

— コンクール出品の動機とテーマを教えてください。

田中:総合の授業での取り組みです。クラスで自由にグループを組んで行いました。制作期間は3週間くらい、ちょうど期末試験に重なっていたので、勉強もしたいし、時間を作るのに苦労しました。
髙野:「福島原発処理水放出問題」というテーマを決めたきっかけは、実は新聞ではなくインターネットの記事なんです。処理水問題について海外から地元の漁師さんのところにまで直接電話で糾弾されている、という内容でした。それが以前から気になっていたので、テーマとして提案して3人で決めました。見ていただく方々に疑問を投げかけるようなスタイルにしました。問題の解決に、電力会社が責任を取るような形でよいのか考えてみてほしくて。僕たちとしては、国からの正しい情報の公表や支援が必要だと思っています。

— 作品の制作を通して学んだことはありますか。

田中:新聞を比較すると同じ内容でも表現がかなり違っていました。
髙野:3人とも新聞は自宅で取っていないんです。先生が各社の新聞を集めてくれていて、そこから必要なものを取り出して素材に使いました。
田中:関連記事の写真を切り取ったり、どの記事をどう使ったらいいか検討したり。
髙野:大量の新聞の中から見出しを見つけ、記事をあつめて文章にまとめる、新聞の使い方を改めて体験しました。
下田:見つけた記事の1か月あとに関連の内容が取り上げられたりしていたので、探すのが大変でした。
髙野:3人それぞれが得意な作業やできることがわかったので、グループワークのコツがつかめたような気がします。僕が構成を考えて、3人で記事を精査して。
田中:僕はそこに、絵を描きました。絵は得意です。
下田:僕は色を塗ったり、見やすいように。
髙野:協働作業の中で「自分はこれができます!」と堂々と言えるようになったと思います。
田中:1枚の紙にまとめる、という作業は記事の配置など、今後もプレゼンの資料を作ったり、情報の発信に役立つと思いました。

— 作品を見る方へメッセージを。

髙野:原発処理水について、幅広く知ってほしい。原発と福島についてもっと関心をもってくれたら嬉しいです。そのために僕たちは各社の新聞からテーマに沿って情報をわかりやすくまとめたので!
田中:新聞の4コマ漫画が面白かったです。新聞を読むきっかけに4コマ漫画はおすすめです。

<担当の平林教諭のコメント>

中3総合の授業では、自分たちで決めたテーマに沿って、新聞を切り抜き、まとめる活動を行いました。生徒たちは記事を読み、重要な情報を見極め、グループで意見を出し合い進めてきました。
この活動を通し、いろいろな視点から情報を分析し考える力を身につけることができました。
生徒それぞれの自信にも繋がったように思います。今後の中3の活躍にもご期待ください。