中学

2024/01/18

「全国書写書道展覧会」で特別教育振興会賞を受賞

9月に開催された全国書教研連盟主催の全国書写書道展覧会で中学2年生の八幡 雪麗さんが「特別教育振興会賞」を受賞しました。受賞作品は行書の「文豪」です。八幡さんは、小学2年生から書道教室に通いながら書道を極め、前年度も同展覧会の中学校賞の受賞歴があります。
八幡さんにお話を伺いました。

 -今回出品した作品についてお聞かせください。

 (八幡)  行書の練習を始めたのは中学生になってからです。小学生のときは、半紙一枚に四文字を書いてきましたから、一枚に二文字収めるというのはバランスが難しく、半紙を折ったり、豪→文と下から書いてみたり、最初は試行錯誤を重ねました。
気を使ったのは、「はらい」です。かすれたりにじんだりするのはもちろん、力加減で墨の色が変わるんです。行書の面白いところのひとつだと思います。
「お題」は、開催が秋だったので読書の秋だから、「文豪」にしました。読書が好きなんです。国語の教科書に掲載されていた寺地はるなさんの小説がおもしろくて実際に本を購入しました。古い小説が大好きで。尾崎紅葉、太宰治、森鴎外、石川啄木、梶井基次郎、中原中也・・・江戸川乱歩とかミステリーも好きなんです。

 
-書道から次第に大好きな小説の話へ、すらすらとお気に入りの作家がでてきて軽快に話す八幡さん。
 今後やってみたいことは“墨絵”だそう。

 (八幡)  墨と筆で大胆に虎を描いた曾祖母の作品があって。すごく魅力的だし、もともと絵を描くのも好きだから墨を使った墨絵をやってみたいんです。蛇やうろこがある生物を細密に描いてみたくて。墨絵を学ぶ機会を探しています。


 -書道から小説で培った想像力をちからにアートの世界へ。
 そんな八幡さんが所属するのは、学校で最も多い部員数を誇るサイエンス部です。

 (八幡)  サイエンス部では、生物班の副部長をやっています。畑にじゃがいもを植えたり、豚の心臓を解剖したり。猛禽類(ふくろうなど)のシルエットを黒い紙で作って学校のガラス窓に設置するとバードストライクを防ぐことができるんですよ。サイエンス部に野鳥課という課があるんです。学校はすごく楽しいです!

興味の幅が広い八幡さん。
“好き”で養う創造力と、サイエンス部で育む現実的な即応力のバランスが八幡さんの魅力です。
文系理系を問わず、様々な挑戦のきっかけがある工学院で育むその好奇心で今後も多方面でのご活躍を期待しています。
このたびは受賞おめでとうございます。