高校
2025/05/07
高校2年生グローバルプロジェクト(ローカルプロジェクト編)
■自分の“問い”を育てる準備期間
本校では、高校2年生を対象とした探究型学習プログラム「Global Project(GP)」(インターナショナルコースは「Mission on the Ground(MoG)」)を毎年実施しています。今年12月に実施予定のこのプロジェクトは、生徒自身が世界の社会課題に向き合い、他者と協働しながら「答えのない問い」に挑む体験型の学びです。
今年のGP・MoGの目的地は5ヵ所、生徒たちが自ら企画した「台湾」「カンボジア」「グアム」「中国/四国」「ラオス(MoG)」と定めて既にグループで活動が始動しました。そして今年度、その前段階としてウォームアップに新たに導入されたのが、身近なフィールドを舞台とした「ローカルプロジェクト」(5月2日実施)です。グローバルプロジェクト(GP/MoG)の目的地グループごとに、東京各所で学ぶ機会となります。
■なぜローカルプロジェクトなのか?
国内外を舞台にしたグローバ ルな探究を、より深く、より「ジブンゴト」として捉えるためには、まず身近な社会と出会うことが不可欠です。
実際に自分の足で現場を訪れ、人の話を聞き、景色を見て、空気を感じる——そうした「実感を伴った学び」は、机上では得られない視点や問いを生み出します。本校ではこのローカルプロジェクトを通じて、以下の力を育むことを狙いとしています。
- 社会課題を肌で感じる感受性
- キャリアや学びに対する目的意識
- 異なる価値観を理解し、自分なりに解釈する力
- グローバルプロジェクトの海外(国内)フィールドでの探究を深める「問いの準備」
ローカルプロジェクトは単なる準備学習ではなく、グローバルプロジェクト(GP/MoG)の「本質を引き出す起点のひとつ」として位置づけられています。
なお、各ローカルプロジェクトの詳細な様子は、目的地ごとに担当教員によるレポート(ブログ)にてご紹介しています。現場の空気感や生徒たちの学びの軌跡をご覧ください。
ローカルプロジェクト一覧(テーマ別)
1.GPカンボジア…
【GPカンボジアチーム 秋葉原フィールドワーク】
“途上国から世界に通用するブランドを”——そんな理念のもと活動するアパレル、MOTHERHOUSEを訪れたカンボジアチーム。
スタッフから事業への想いや職人との取り組みを学び、実際の店舗では職人の想いを最後まで届けるコンセプト「最後の一品」に込められた物語に触れました。
作り手の手仕事と想いを感じ取るこの経験は、生徒たちにとって「自分にできること」を考える出発点となりました。
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2.GPグアム…
【GPグアムチーム 浅草フィールドワーク】
グローバルプロジェクトに向けて、グアムチームが浅草でフィールドワークを実施。
プロのマーケターから観察・ヒアリングの視点を学び、伝統文化と観光地の魅力を新たな視点で捉え直しました。観光客へのインタビューや現地観察を通じて、“新しい観光”の可能性を探る充実の一日となりました。
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3.GP台湾…
【GP台湾チーム 神田フィールドワーク】
グローバルプロジェクト本番に向けて、台湾チームが「歴史と新しさが交わる街」神田を訪問。レトロな街並みに息づく現代的な創造空間や老舗喫茶店跡地「watage」の見学を通して、都市の変化と継承を体感しました。過去と未来が交差する場での学びが、生徒たちに新たな視点をもたらしています。
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4.GP中国/四国…
「地域の力から未来の社会を考える」をテーマに、中国・四国チームのグローバルプロジェクト準備が始動。
今回は日本橋のSoil Nihonbashiで地域と人との関わり方を学ぶ研修を実施しました。
瀬戸田の事例を通じて、「ふるさととは何か?」を問い直し、地域とつながる未来のあり方を探ります。
本番の広島・瀬戸内での活動に向け、大切な一歩となりました。
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5.MoGラオス…
【MoGラオスチーム 丸の内フィールドワーク】
ラオスを訪れるmission on the ground(MoG)に向けて、今回は東京・丸の内のTokyo Innovation Base(TiB)で研修を実施。グローバルに事業を展開してきた起業家の講話に耳を傾け、スタートアップの拠点を見学。最先端のビジネスや社会課題へのアプローチに触れることで、自分たちの探究テーマを深める貴重な機会となりました。
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