中学
2024/08/23
演劇部 東京私立中学校演劇発表会で特別賞を受賞
2024年7月14日から15日にかけて開催された第51回「東京私立中学校演劇発表会」で、本校の演劇部(中学生)が「特別賞」を受賞しました。この受賞を機に、演劇部の副部長であるSさんと部員Hさんにインタビューを行い、練習の裏側や受賞の喜び、今後の抱負について伺いました。

Q: 受賞おめでとうございます。練習で印象に残った瞬間はどんな時ですか。
Hさん(中学2年生):
「練習中に『気持ちが高ぶる』瞬間がありました。日常生活との切り替えが上手くいかず、演じることに気分が乗り切れないこともありましたが、急にスイッチが入った瞬間に自分でそれを感じ取ることができたのが印象深いです。」
Sさん(中学2年生、副部長):
「練習当初は私だけでなく、みんな緊張していました。舞台で表現するのは怖さがありましたが、誰かが一緒に演じてくれると思うと自信がついてきました。緊張しているとセリフを飛ばしたり間違えることも多く、迷惑をかけたように感じて固くなっていましたが、お互いにミスをフォローし合ううちに仲間の存在が心強いと感じるようになりました。」
Q: 顧問の齋藤先生の作品を演じたのですね。
Hさん:
「そうです、作品の『正しいスキのつたえかた』は内容が難しいんです。でも少しずつ理解していく中で、その奥深さを肌で感じる過程が面白いと感じました。初めて台本を読んだ時から練習を重ねる中で作品の印象がどんどん変わっていきました。」
Sさん:
「齋藤先生からは、毎回の舞台が初めての出来事だと思って舞台に立つように教わっています。何度も練習を繰り返して場面に慣れてしまわないこと、舞台に立った時には役になりきるのと同時に常に『初めての瞬間』だということに意識を集中します。」
Q: 特別賞を受賞した時の感想を教えてください。
Hさん:
「受賞に感謝しています。でも実は演技で失敗してしまった部分もありました。失敗の部分がきっちりできていれば、もっと上の賞を目指せたかもしれないと思っています。僕にとっては、次こそはもっと頑張りたいというきっかけになった受賞でもありました。」
Sさん:
「受賞はとても嬉しいです。Hさんが言うように、もっと頑張れるという気持ちが強くなりました。家族や多くの方々の協力に支えられての受賞なので、達成感と感謝の気持ちでいっぱいです。今後は、副部長として、部員が気軽に話せて支え合えるような雰囲気作りを大切にしたいと思っています。」
Q: 夢工祭での公演に向けての抱負を聞かせてください。
Sさん:
「9月の夢工祭での同じ作品を公演します。特に最後の星空を見るシーンが一番好きなので、そこをぜひ見てほしいです。みんな公演をとても楽しみにしています。」


今回の特別賞受賞は、中学2年生2名と中学1年生4名の計6名が役者として舞台に立ち、高校生部員4名が舞台・音響・照明を担当するという、チーム一丸となった努力の成果です。上演作品は齋藤卓己教諭が執筆した『正しいスキのつたえかた』。生徒たちは緊張を乗り越え、演技に対する情熱を持って取り組みました。
今回の「特別賞」は、全体で3位に相当する名誉ある賞であり、生徒たちにとって大きな自信となり、今後の活動へのさらなる意欲を高めるきっかけとなりました。9月に行われる文化祭「夢工祭」での公演でもさらに成長した姿を見せてくれると思いますのでご観劇いただければ幸いです。
演劇部は高校生も熱心に活動し、日々演技の腕を磨いています。今後の演劇部の活躍にどうぞご期待ください。